ブックタイトルスポーツ山形100号

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概要

スポーツ山形100号

山形県スポーツタレント発掘事業世界で活躍するアスリートの発掘と育成を目指す山形県スポーツタレント発掘事業「YAMAGATAドリームキッズ」が本年度で事業実施6年目を迎え、第1期生は育成の最終学年となる中学3年生となりました。YAMAGATAドリームキッズ史~事業始動までの流れ~帰平成19年度(2007)検討委員会の開催(2回)検討会(7回)帰平成20年度(2008)県内関係機関への事業説明準備委員会の開催帰平成21年度(2009)議会の承認を受け補正予算にて成立実行委員会の設立第1期生の選考帰現在、育成人数が第1期生から5期生まで認定総数150名を数え、新たに第6期生となるキッズの選考を進めております。~事業の概要~本事業は選考時において種目を限定しない「適性種目選択型」のタレント発掘・育成事業として独立行政法人日本スポーツ振興センターをはじめとする県内外の教育機関、スポーツ団体と連携して事業を進めております。実行委員会事務局を県スポーツ保健課競技スポーツ推進室スポーツ育成担当並びに県体育協会事務局があたっています。発掘(選考)はトップアスリートをめざす県内すべての子どもたちにチャンスを保障すべく対象学年の小学校3、4年生の子どもたち全員に学校をとおして応募用紙を配布します。応募者の中から2回の選考会において競技経験や競技種目を特定せず総合的に身体能力の高いキッズを発掘してきました。育成事業は平成22年度から始まり、現在は小学生(U-12)、中学生(U-15)のカテゴリー別に県内の宿泊施設が隣接する運動施設を利用し、宿泊を伴った「キャンプ」とよばれる短期集中型の育成プログラムを月1回程度の頻度で実施しています。このような本県独自の育成システムは、仙台大学との連携によって作成したロードマップをもとに構成されます。ロードマップとはドリームキッズが獲得すべき要素と目標達成までの行程をイメージしたものです。キャンプを組み立てるスポーツ教育プログラムは、1基礎的運動能力育成プログラム2競技別運動能力育成プログラム3知的能力育成プログラムの3本柱で構成され、指導者にはオリンピアンや全日本ナショナルコーチ、体育系大学、中央競技団体、アスレティックトレーナーなど一流の指導者を招聘しています。U-12のキッズには子どもたちが競技種目を専門化する前の育成・開発すべき能力にアプローチして、その後の適性に応じた種目選択に導けるようプログラムを構成しています。U-15においては個々の適性種目を見据えながら、その実状に応じたトレーニングが中心となる育成プログラムを展開して、トップアスリートを育てるために積極的な支援を行っています。トップアスリートを育成するには1選手2指導者3環境の3つの要素が重要で、本事業においては発掘・育成を図るだけでなく、指導者や環境の整備についても大きな役割を担っています。その一つの取り組みとして、ドリームキッズの専門的な活動を支援する県内の競技団体が推薦した指導者をTIDコーチとして委嘱し、現在は約30名が登録されております。オリンピック選手の輩出はもちろんのこと、次世代を担う人材育成も大きな役割として、子どもたちの世界への可能性を広げる活動を山形県スポーツタレント発掘事業は支援していきます。※TID:人材発掘(TalentIDentification)24スポーツ山形100